肺炎球菌ワクチンについて
肺炎について
● 肺炎は日本人の死因の第3位に位置しています
● 肺炎の原因となるのは細菌、ウィルスなど様々ですが、肺炎球菌が多くを占めます
● 肺炎球菌ワクチンは、 “肺炎球菌による肺炎” の発症予防、重症化予防を目的としています
肺炎球菌ワクチンには2種類あります
●肺炎球菌ワクチンには
① ニューモバックス(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)
② プレベナー(沈降13価肺炎球菌結合型ワクチン)
の2種類があります。①のニューモバックスについては、2014年から65歳以上の方に対しては助成が出ており年齢ごとの定期接種となっているので、お受けになっている方も多いと思います。
しかし1回ワクチンを受けたからといって、肺炎球菌による肺炎を一生防げるわけではなく、効果は徐々に落ちていきます。
肺炎球菌ワクチンの接種の仕方
そこで、追加接種した方がワクチンの効果は高まるわけですが、②のプレベナーの接種を織り交ぜた方がより効果が高く、学会からも推奨されております(→ 日本呼吸器学会/日本感染症学会 合同委員会による65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種の考え方 )。
①と②の違いについては様々ありますが、それぞれのワクチンの作り方が異なり、免疫の記憶のつき方(つまりは効果の持続時間)が異なります。
● ①のニューモバックスは5年以上持続するといわれていますが、徐々には効果が落ちてきます。
● ②のプレベナーは65歳以上の方に適応されてまだ年月が経っておらず検証できませんが、免疫の記憶がつき、10年-20年は効果が持続すると言われています。
当院では両方のワクチンを取り扱っております。詳しくは医師、スタッフまでお尋ねください。