メニュー

禁煙外来について

     ご予約はこちらから→初診予約

 ● たばことたばこ対策の歴史

 たばこの起源は古くアメリカ大陸の古代文明にまでさかのぼると言われています。コロンブスが1492年に新大陸発見をし、そこでたばこを知りヨーロッパに伝えられ全世界に広がっていきました。日本へは南蛮貿易で伝えられ、江戸時代、明治以降に喫煙習慣が広がりますが、1900年には「未成年者喫煙禁止法」が制定されました。

 その後、1930年代になりたばこと肺癌の関連性が指摘され始め、その他 喉頭癌、食道癌、胃癌、膀胱癌などとの関連性も判明しました。WHO(世界保健機関)が1975年に、日本の厚生省も1987年にたばこの有害性を報告しています。

  日本におけるたばこ対策は進んでいるとは言えませんが、2002年に厚労省が「健康日本21」を発表し徐々に対策をされ、喫煙率も低下傾向ではあるものの諸外国と比べるとまだ高い傾向にあります(図1)。

性別・年代別喫煙率の推移

図1 性別・年代別喫煙率の推移

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 ホームページより

(http://www.health-net.or.jp/tobacco/product/pd090000.html)

● たばこの健康被害

 たばこは肺癌や肺気腫のリスクであることは広く知られていますが、その他 喉頭癌、食道癌、胃癌、膀胱癌など多くの癌のリスクであり、それは喫煙している人だけでなく、副流煙を吸う非喫煙者も同様であるかむしろリスクが高いことが分かっています。下図に示すように、喫煙者が吸う「主流煙」よりも周りの人が吸う「副流煙」の方が有害物質の発生が多いことが分かっています(図2)。

 また、喫煙者は非喫煙者よりも心筋梗塞を3倍、脳梗塞を1.5倍、くも膜下出血を3倍起こしやすいと言われています。しかし、禁煙をして1年以内に心筋梗塞などによる死亡リスクが半減、2年ほど継続すると脳卒中による死亡リスクが著名に低下することも分かっています(図3)。

 

図2 紙巻たばこ煙有害物質の主流煙と副流煙中の含有量

公益財団法人 健康・体力づくり事業財団 ホームページより

(http://www.health-net.or.jp/tobacco/risk/rs120000.html)

 

図3 禁煙後の変化

 

● 喫煙の本質はニコチン依存

 皆様の中には禁煙にトライしてもできなかった方がおられるかもしれません。それは意志が弱いからだけではなく、喫煙することで「ニコチン依存症」になっているためです。依存症から回復するためにはサポートをすることで成功率が上がりますので、禁煙補助薬を健康保険で使用して禁煙治療を行うことが認められています。

 

● 禁煙に遅すぎることはありません

 先ほど述べましたように、禁煙をすれば合併症のリスクが低下します。遅すぎることはありませんので、ただ寿命が延びるためだけでなく、 “元気に長生き” するために、今から一緒に禁煙に取り組みませんか。

 ご予約はこちらから→初診予約

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME